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2005年3月 6日
マヨール広場
夜行列車の車掌さんはかわいらしいスペイン女性で、(車のダッシュボードを開くようにして壁に備え付けの)ベッドを準備するときにはTもくんが牌を切るがごとく「ん…」って色っぽい声出して、それがまたたまらないのだけれども、何が驚いたって隣のコンパートメントの黒人女性が通路に出しっぱなしにして荷物のことで口論になって、しまいには「早くどけろ!」とかののしってそのでっかい旅行用ケースにけり入れてたのにはちびった。(^_^;)
ちなみに僕らの部屋にも黒人の男性がいて、これはつくづく偏見なのだけれども、物盗られやしないか、襲われやしないかとヒヤヒヤしてしまった。よくないとわかっていても、そういう先入観を植え付けられてしまっていることの残念さといったら。別にそのせいではないのだろうけど、翌朝は早くに目が覚めた。朝の4時頃、車窓に広がるいかにもスペインて感じの荒野、そして朝焼け。

9時頃、マドリッドのチャマルティン駅に到着。

さっそくホームで「警察」に声をかけられた。私服。パスポート見せろだって。あまりにもうさん臭いから渋ってID提示してもらったり、電車の車掌さんに確認してもらったり。今でもほんとに警察だったかどうかは不明だけど、何事もなかったのだからよしとする。改札出たらものすごい偶然!Tぼいの高校時代の友だちにばったり。マドリッドは危険だから早々に出て、近郊の古都トレドに行くとのこと。マドリッドでは日本人を狙った首しめ強盗が多発しているという話は聞いていたけど、そういう被害に遭うのはアホ面でキョロキョロしてる軟弱たち。彼らもサングラスかけた身長180cmの2人連れ(しかも金持ってなさそう)に挑むくらいなら、もっと弱そうで金持ってそうなの狙うっしょ?つまり僕らは安全てこと。何もマドリッド程度でビビる必要ないんじゃないかしら。ホテル・フォンタナで部屋を借りて、荷物を置いてさぁ出発!
Tぼいが嫌っていたマクドナルド、今回に限ってお許しが出たので中国、韓国、タイに続く、異国のマクド第4弾!!(確かアメリカではマクドに行かなかった。)MacTastyというボリューム満点のハンバーガーと、皮付きのポテトをむしゃむしゃ。メニューって全然違ってるのね。特に安いということはなかったけど。
次いで今夜のアトレティコ・マドリーの試合のチケットを買うため、郊外のホーム・スタジアムへ。しかし誰もいない。チケット売り場にも新聞や紙くずが風に舞うのみ。道端でサッカーする少年に質問しても「イングレスはわかんないんだ」「そっかありがと」そしたらアトレティコのユニフォーム(たぶん)を着たおにいちゃんたち登場、タクシーやら迎えの車やらに乗る雰囲気からしてもしかして練習終えて帰ろうとしている選手さん?もしかしたら有名な人かもだけど知らないからあっさり質問、でもやっぱり「ごめん、イングレスわかんない」だって。この国の教育レベルはどうなっているの!?しぶしぶ引き返してマドリッドの中心地、プエルタ・デル・ソルへ。
プエルタ・デル・ソル

何が気持ちいいって、毎日雨あるいは雪が降るロンドンやパリと違ってマドリッドはこの青空っ!!マヨール広場へGO!!
プラザ・マヨール

この景色。このオープン・カフェ。これがヨーロッパ。僕はここで食事をするためにヨーロッパに来た。
Tぼいが注文したのはスペイン名物のパエリア、エビさんカニさん貝さんがいっぱい!

美味しそうなのはわかるし、スペインに来たら食べなきゃいけないってのもわかる。でも無理して食べても幸せな気持ちにはならないよ。さえないのはわかってる。でも僕は目玉焼きとカリカリのベーコン。
修学旅行だか卒業旅行だかのアメリカ人(あるいはイギリス人)のあんちゃんたち

どんどん集まってきて、わいわいいかにもアメリカ人ぽくだべって笑って。そこへ旅行客目当てのサングラス売りのおっちゃん登場、巧みにそしてあきらめずに語りかけて、アメリカ人も気に入ったんだか気に入らないんだかよくわからんけど、「そいつは高い!」って言ったかと思えば意外とあっさり言い値で買っちゃったりでよくわかんないんだけど、とにかく旅行先での交流を楽しんでるのは見てわかった。そしたら今度は似顔絵描きのおばちゃん登場で、いくらかかるんだか知らないけどあっさり書いてもらって、友だちの似顔絵見て大爆笑、いやほんとに楽しそうだった。
僕なんか、ああいうときはサングラスの質や値段が気になっちゃうし、なんかうさん臭そうで話すら聞かずに拒絶というか敬遠してしまいがち。でも彼らを見てて思ったのは、別に旅先の買い物で品質にこだわった買い物してもナンセンスだし、気に入らなかったら断ればいいってだけで、別に話すら聞かずに敬遠する必要はない。よく海外行くと日本人だってことで法外な値段ふっかけられた、だまされた、カモにされたって話あるけど、あれはお門違いもいいところ。彼らは確かに法外な値段を言ってくるかもしれない。でも(基本的には)その値段を強要してくるわけではない。彼らは最大限の利益のために一生懸命交渉しているだけ。いやならいやと言う余地は十分に残されている。日本人が言えてないってだけ。僕の考えでは、これは日本では「断る」という行為を経験する機会が少ないから。日本人は「断られそうだな」と思ったら頼まない。逆に言えば、断られるかどうか考えてからお願いする。これが「思いやり」であり「気を遣う」ってことなのだろう。でもヨーロッパ人は違う。彼らは(少なくとも日本人ほどには)気を遣わない。相手がどう答えてくるか考えてる暇があったら直接質問してみる。された方はOKならOK、いやならいやと言うことが許されている。至極簡単、単純明快。そうか、これが「ノーと言えない日本人」ということだったんだ!でもこれは仕方ないこと。だって日本では断る「必要性」がないんだから。外国で気まずくなりたくなかったらノーと言えばいいし、その心配がなければ日本で今まで通りやっていればいいってだけ。
やがて午後3時、広場の片隅で大道芸が始まった。ひょろ長くて長髪で鼻の下とあごにひげを生やしてるおにいさん。うさん臭い服装とあやしい動きで微妙な芸やるんだけど空気読めないわジャグリングで落っことすわで、ほんっと微妙で人もあんま寄って来ない。それでも「もっと近づいて、この線まで!」とか言ってがんばってるのにプチ心打たれてせっかくだし眺めといたるかと。
でもそのうち人も増えてきて、しかもさっきまでのお寒い芸はどこへやら、めちゃ高い一輪車に乗ってたいまつ3本5本でジャグリングなんてゆう高等テク出したかと思えば、ぶりぶりぴーぴーものすごい効果音でトイレの芸やったり、観客に前出てもらって協力させておきながら落として笑いとったり、うちらにも日本語で話しかけてくれたり。「日本人ですか?ありがとさよならー!」気がつけばものすごい人集(だか)りで盛り上がりも最高潮、爆笑の渦。

終わりにはお決まりの投げ銭。僕も十分楽しませてもらったので投げてきた。ヨーロッパの雰囲気を味わいたくて投げ銭という行為をしたかっただけってのもたぶんあるかな。ちゃっかり一緒に写真も撮ってもらったよ。

03/06 11:05 | ヨーロッパ旅行記
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