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2005年3月 7日

ゲルニカ&ドン・キホーテ

いつものように繁華街ソルへ向かいながら、途中のバルで朝食。カウンターに座ってチューロス(チュロス)+チョコラーテ(ココア)。

チューロスは程よい塩味、チョコラーテは濃厚&あっちっち、いや実に濃厚だった。それでいてさらに砂糖が付いてきて。

今夜はオペラを観てみようということになってオペラ座へ。ふと見れば『Lohengrin』のポスター!!ローエングリンはワーグナー作曲のオペラでCD持ってるし、これをあのヒトラーがよろこんで観ていたんだと思うと何だかワクワクしてきたよ。(ヒトラーはワーグナーの熱烈な愛好家)ところが残念なことになかなか玄関が開かない。中に入れない。チケットが買えない。せっかく早く来たけど仕方ないから夜当日券(今も当日だけど)を買うことにしよう。

少し離れたアトーチャ駅まで行って、近くにあるソフィア王妃芸術センターへ。そこにピカソの『ゲルニカ』がある。写真撮影は禁止されていたのでないけど、でかかった。ピカソは戦争の悲惨さ、憤りを伝えようとしたのかしら?買った本によれば、彼はバスク地方の同名の町が爆撃されたニュースに触発されてこれを描き始めたそうだけど、有料パンフレットによればメッセージとしては“not only Guernica but Spain, not only Spain but Europe”なんだそうだ。

パブロ・ピカソ『ゲルニカ』

死んだ赤ちゃんを抱いて泣き叫ぶ母親、牛、馬…

ちょうど幼稚園の社会科見学とかち合って、ちびちゃんたちはみんなで床に座り込み。めちゃきれいで長いさらさらの髪を2段階にカットしてる引率の先生(保母さん?)も床に正座しながら熱心に解説したり質問したり、対して指を挙げて(欧米人は授業中に挙手するときはパーではなくて指1本。ここ何年か僕も実践してる)積極的に発言する子、真面目に聞いてる子、他の子にちょっかい出してけんか始める子、みんなかわいらしかった。てゆうか一番かわいかったのは先生!髪形と正座がたまらん。ずっと見とれてた。一番熱心に先生の話を聞いてたのはおそらく僕だな。

他にもダリの絵とかもあって、Tぼいくんはしっかり見てたようだけど、僕はもう十二分に堪能した(何をかって?ははは)からいいやーってあとは適当に流して、絵はがきやポスターを買ったり、中庭のベンチで読書したり。青空、噴水、彫刻、ベンチ…うーんこのひとときこそスペイン!ゆっくりしたいい時間だった。

ソフィア王妃芸術センター

2本のガラスはエレベーター。キラキラ

途中のパン屋さんというかお菓子屋さんで買い物。Tぼいくんご満悦。

持ち帰ると言ったら、紙で包んだあとひもで十字に縛って持つとこも伸ばしてくれて、まさに酔ったお父さん(波平さんとか)のおみやげ風で楽しい気分になった。14時過ぎ、 マヨール広場と並ぶ公園、スペイン広場へ。

プラザ・エスパーニャ

シエスタの時間。お店は閉店。僕もまわりのベンチで寝ているおじさんたちの真似をして昼寝。

さっき買った甘ーいお菓子は美味しかったけど、Tぼいくんは一緒に写ろうとしないし、頼んでも撮ってくれない。スペイン広場にはドン・キホーテとサンチョ・パンサの像があって、僕は小6の春休みに基礎英語でドン・キホーテ特集を聞いて以来のファンで、今でもオペラの歌を少し覚えてるくらいの思い入れがあるからぜひ像の前で写真を撮りたかったんだけど、Tぼいくんはすたすた行ってしまうし、どうせ声かけても無視されて写真は撮ってもらえないわけだから、ここは気分を入れ替えて作戦変更、現地の人に撮ってもらうことにした。

騎士ドン・キホーテと従者サンチョ・パンサの前で

さすがにただで撮ってもらっただけでは悪いかなと思って(ここらへんが日本人的だ。相手はただで撮るのがいやなら断るか、交換条件を自分から提示してくるわけで、こんなところで余計な気遣いをする必要はないのだろう、少なくとも欧米では!)、こちらからもシャッター切る係を買って出たのだけど、高齢の母親を旅行に連れて来てあげた風の男性は「いやいや今回はママの旅行だから僕は写らなくていいんだよ」だって。そしたらちょうど通りかかったおねーちゃんたちに「写真撮って下さい」って声かけられて「“一緒に”写真撮って下さい」だと思ったら実は「“私たちの”写真撮って下さい」だったのは残念だったけど、いーんです、きれいなおねーちゃんたちと会話するところに意味があるんです!

シエスタの時間を終わろうとしていたからそろそろソルに戻って活動再開。別行動で買い物。Tぼいくんとの間には微妙な空気が流れていたからお互いにとって正しい選択。僕は本屋へ。フランスで『海底2万マイル』を買ったように、各国で思い入れのある小説の原書を買って行くつもりだったので、当然のようにドン・キホーテを買わんと。ただし条件があって、フランス人版画家ギュスターヴ・ドレの挿し絵入りでないとダメ。他のじゃ不満なくらい、彼の版画は緻密で趣があってステキなの。それを探しにスペイン有数のデパート「エル・コルテ・イングレス」へ。

しかし本屋がどこだかわからない。「本屋はどこですか?」赤い服のボーイさん(案内係?)に尋ねたところ、「はい、本屋はこちらになります!」とわざわざ店の外まで出て「この道をこちらに進んでこう行くと(中略)そこに本屋がございます」サービス業の鑑(かがみ)!無事に本屋に着くことができました。

ドン・キホーテ・コーナー!どうやら今でも大人気らしい。

子供向け、文庫サイズから革装丁までいろいろあったけど、ドレの版画付きのはでか過ぎ高過ぎだし、安いのはへぼい挿し絵だし…結局満足いくのがなくて買うのやめちゃった。K野に教えてもらいながら原書で読もうと思ったけどあっさりあきらめた格好。はははー(^_^;)

03/07 10:20 | ヨーロッパ旅行記

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