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2004年12月19日

性悪説

最近の患者は高い権利意識と豊富な医学知識を持っていて、さらに弁護士の数も増えるようだから、医療訴訟はますます現実的なものになって医師にはとても苦しい状況になってきているようだ。医師の発言をこっそり録音してそれを証拠に裁判起こしてやろうという患者もいるという。結果的に医師は「いかに訴訟を起こされないようにするか」に気を配ることになる。

こういう話になるとみんな「世知辛い世の中になったものだ…」って嘆くけど、なかなかどうして望ましい方向に進んでいるのではないかしら?(自分がまだ訴訟と無関係な気楽な身だからかも知れないけど)

ところで最近のオレは、以前に比べて現実主義者になってきている。(といってもニヒルになったわけではないので、理想を低くしようとは思っていない)すると自然に性悪説を採用するようになり、人間は放っておくと自分勝手に悪いことをしてしまうから規則(ペナルティ・法律)でしめなきゃいかんということになる。でもこれは決して「いやらしいこと」「できれば避けたいこと」ではないと思っている。逆に法で縛ることで幸せになれるくらいに思っている。

もちろん法はよーく練られてる必要がある。公共の福祉とか社会通念とか公序良俗とかにのっとってないのに強制力だけあったんではおかしなことになってしまう。でも実際ちゃんとのっとってるんだと思う。テレビの法律相談番組なんかでは「えーこれが罪に問われないのー非常識だー」って感じで取り上げられてるけど、あれはやっぱり視聴率稼ぐために微妙なところを面白おかしく取り上げてるだけで、やっぱり法律っていうのは、背後に人類の歴史と先人の知恵が凝縮されていて、きっと常識的な判断をもたらしてくれるんだと信じている。

だから医師が訴えられたとしたらそれはやっぱりその医師に落ち度があるってことで、性悪に流されない努力をしていれば大丈夫。実際には「法律に触れないように」心掛けていれば自然に悪い結果にはつながらないんじゃないかしら。ああこれが法治国家ってことなのだなぁと。(ちなみに大好きな三国志の曹操も歴史的には法家=性悪説に分類されています)

12/19 01:58 | 医療/仕事

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