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2012年10月21日
年金受給額の調整(スライド方式)
年金は、世の中の状況が変わっても、常に一定レベルの生活を確保する必要があるので、「物価スライド」「賃金スライド」「マクロ経済スライド」の3つで調節されています。
受給額が同じとすると、物価が上がれば生活は苦しくなるし、物価が下がれば(←今ここ)豊かになります。
例えば葉書は、1976円には20円だったそうですが、1980年代は40円で、今では50円に値上がりしています。一方で老齢基礎年金は、
1976年 390,000円
1980年 504,000円
1990年 681,300円
1999年 804,200円
2012年 786,500円
と推移しています。もし年金額が390,000円のままだったら、1976年には19,500通出せた葉書が、2012年には7,800通しか出せなくなってしまいます。実際には15,730通出せますから、これこそ「物価スライド」のおかげというわけです。
最近は受給額が減っていますが、デフレで物価が下がっているので、生活水準は変わらずに済んでいます。
物価が変わらなくても、賃金がアップした場合、現役世代は豊かになりますが、年金世代は(前と同じ生活はできるけど)豊かになれません。そのあたりの不平等を解消するのが「賃金スライド」。
一方で、最近の少子化で、年金保険料を納める現役世代が減っていますし、逆に平均寿命が伸びて、受給期間は延びています。年金は、現役世代が納めた保険料を年金世代で分けて受け取る仕組みなので、この調子だと破綻してしまいます。このあたりを調整するのが「マクロ経済スライド」です。-0.9%ということになっています。
ただ、今のように物価スライドで受給額が減っている時は、マクロ経済スライドは発動しないことになっています。今後景気がよくなって物価が例えば1%上がった時には、マクロ経済スライドが発動して、受給額のアップは+1%-0.9%=+0.1%に抑えられる見込みです。
10/21 01:25 | 資産運用
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