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2005年5月26日

救急外来2回目

今回で救急外来は2回目になる。医学的知識・経験はまだまだだけど、手順・段取りに関しては何となく勝手がわかってきた。

そういうとき、僕は要領のよさを示したくなる。(人に誉められるためというよりむしろ自己陶酔したい自分がいる。)2人の患者を同時に診ることは救急外来で求められる能力であり、2年次の研修医は実際それをやっている。軽症の患者に時間を取られて重症の患者を待合室でいつまでも待たせてしまったり、十分な治療が出来ないことは救急外来の意義を失ってしまう。僕は1年目でしかもまだ当直業務を始めたばかりでありながら、それができることを示そうとした。

ある患者の、診察は済んだが処方はまだという段階で、次の患者の診察を始めた。患者の希望する薬が救外の一般的な処方でなかったので、先輩に質問し、解答をもらうまでの時間を有効に利用しようと思ったのだ。しかし前の患者は「診察は終わったのに薬出るのが遅過ぎる!」と受付に苦情を言ってきて、事務員が診察室に来た。僕は今診ている患者の診察を中断して前の患者に謝りに行き、処方した。そして慌てて戻って、診察を中断した患者に謝り、診察を再開した。動揺していた僕は、その患者の診断までいい加減になってしまった。詳しくは述べないが、検査結果の評価が不適切で、鑑別診断も不十分だった。命に関わるような状態ではなかったのがせめてもの救いだ。前者に関して事務員から、後者に関して先輩から、厳しく注意を受けた。

診察が終わって後は薬もらって帰るだけ、という段になっていつまで待たされるのだから腹も立つのは当たり前だ。そうした患者の気持ちを考えずに、自分の名を売ることに走ったのがそもそもの原因だ。結果的に2人目の患者に対する医療の質も落としてしまった。背伸びせずに、できることを着実にこなしていこう、と反省した。それでも少しずつ成長していって、1年も経てば先輩方のようになれるのだろうから焦らずに。

05/26 00:39 | 医療/仕事

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