2005年2月24日
おごり
「ゴリの(最初だけ)おごり」はメーリングリストで流したように、
2月25日(金) 19:00〜 @バリバリ屋
と決まりました。バイトなどで遅くなりそうな人、バリバリ屋ではなくて2次会になってる可能性はありますが、遅くまでやるつもりなので大丈夫です。ぜひ来て下さいね!
──さて、今日は「ゴリの(最初だけ)おごり」の根拠となっている僕の「おごり論」について簡単に紹介しておきます。
かつて僕は欧米のような対等で水平的な人間関係にあこがれていました。職場の部下が上司に「おはよう、ビル」とあいさつする。近所に住む小学生が奥さんに家を追い出された男に「がんばれよ!」って言って男は「ありがとう。君は友だち思いだな」って言う。(ニコラス・ケイジ主演の『あなたに降る夢』の1シーン。これは感動するよ。超おすすめ!)対等であるがゆえに、年齢や立場に関係なく、深いつきあいができるんだろうと思いました。一方で日本は親子、先輩・後輩、上司・部下とどれも垂直的な人間関係。礼儀とかが重要になってくる分だけ、自由な対話ができなくなって(小学校のときはタメ口だった年下の親友たちが、中学校になったら「先輩」付けてきてしかも敬語だよ!?)、それが深いつきあいの障壁になってしまうのではないかしら?そう考えるとどうしてもこの垂直的な人間関係を素直に受け入れることができませんでした。
そしてそれは「おごり」然り。「おごる」というのは、結局のところ上下関係を確認する行為。先輩はお金を出す分、無意識かも知れないけど後輩に従順さを要求し、後輩はお金を出してもらう分、無意識かも知れないけど先輩に従順であることを誓うわけです。これは僕が拒否している垂直的な人間関係を強化する手段以外の何物でもないのです。ですから僕はテニス部の行事や誘われた飲み会でこそ、その場のルールに従って先輩として多く出していたものの、自分が後輩を誘ったときなどは極力おごることを避けてきたのです。そうすることでその後輩たちとより水平的な人間関係が築けると信じていたからです。
でもたいていの人はおごるときにいちいち「上下関係の確認」とかは考えません。むしろ「自分が上からおごってもらったから、今度は自分が下に返しているんだ」というのが一番の理由かもしれません。このことが僕の悩みの種でした。だって僕だって先輩方からおごってもらったことがたくさんあるんです。なのに自分はおごらない。これは苦しいことです。他の人がかっこよく、気前よく出してるときに、うじうじ悩んでる自分が情けなかった。でもおごってしまったら、それは垂直的な人間関係を肯定することになってしまう…。
ところで「自分がおごってもらったから…」というのは立派なエゴイズムですよね。自分が先輩からおごられただけだと、なんかこのままだと自分だけ不当に得しちゃった感じがして申し訳ないし、決まりが悪い。そこで後輩におごれば楽になれる。「借りを返す」って感覚。要するに自分が「借り」から解放されて楽になりたいからやっているだけ。後輩にしてみたら極めて厄介な話です。ある時少しのお金を出してもらったばっかりに、その先輩に従順であることを誓わなければならない上に、後で返さずにはいられないような「借り」ができてしまうんですから!
でも実はこれっていいことなのかも知れないな、と。だって、上下関係(マイナス)ができようが、借り(マイナス)ができようが、それによって後輩は先輩とつながることができ(プラス)、先輩は後輩とつながることができる(プラス)んですから!結局のところ、僕があこがれた水平的な人間関係でも、日本の垂直的な人間関係でも、最終目標が人と人のつながりであることに違いはなかったんです!長い歴史における諸事情によって、形態こそ違ってしまいましたが、決して「後輩をいばり散らすため」みたいなマイナスの理由のためにあるのではないんですね。昔から伝わって今なお残っているということがその証でしょう。これが人類の歴史の重み!世の中は若造1人がいくら考えたところで到底届かないようなところまでうまいことできていたんですね。参った!
──さてこうして僕は長年の課題だった「先輩・後輩」や「おごり」の問題を今まさに克服しようとしています。そしてちょうど卒業の季節がやってきまして、今までお世話になった感謝の意を込めて「ゴリの(最初だけ)おごり」を企画。今後は普通に他の人と同じように「おごり」を実践していきたい、そう思っているのですが、あっさりそれではこれまで悩んできた自分がかわいそう過ぎる。せめて最後に自分の「おごり論」に基づいた「しめくくり」をさせてあげたい。この飲み会に来てくれようとしている上級生の皆さんが、先輩として多めに出したい気持ちはわかります。下級生の皆さんが普通におごられたい気持ちもわかります。だってそれが秩序でしょうから。でも僕なりの理屈に照らし合わせてみれば、今回の飲み会は皆さんの上下関係確認のための儀式ではなくて、あくまで僕の感謝祭なのです。ですからどうか僕だけにカッコつけさせて下さい。僕だけに多く出すことを許可して下さい。そういうことであります。
02/24 02:32 | 今日のDすけ
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