02/12 試合。対Tもくん 5回目


過去4度の勝負はこんな感じ。

1回目:決めまくって1個で1stアップも勝ちを意識してまくられる。
2回目:1stダウン後Tもくん足つって2ndアップ、しかし攻めきれず負け。
3回目:強引に前に出るもあっさり3個2個とかでストレート。
4回目:さらにあっさり1個1個。

ずっと「オレの方が上」と思ってやってきた。
だってTもくんよく拾うけどいいショットは(そんなに)打たないもん。
でもこの根拠のない驕りは、試合で思うように行かないときに
「そんなばかな!」と焦ってさらに状況が悪くするだけだった。

そして「勝ち」という結果が出ないDすけは、
TもくんとJから「弱い弱い」と言われ、
勝手にライバル視しているTくぽんには相手にもしてもらえず、
「いつか見返してやる!」と意地になった。

「見返すためには圧倒的な攻撃力を見せつけるしかない」
バコラーになった。
しかし手打ちだった。
試合は緊張するので手の力をコントロールするのは難しかった。
あっさり1個1個に料理された。

A立が「手打ちではダメだ。足を使え」とアドバイスしてくれた。
目下フォームの矯正中だが、確かに手が力まないおかげでミスが減ってきた。
ミスという結果に表れなくても、今までより体が滑らかに動く気がする。

また、Tぼいが「バコっても勝てない。コートでもシコれ」と。
びっくりした。
エース取らなくてもアプローチ入れればその次で点取れるし、
自分で決めなくてもつないでるうちに相手はミスってくれる。
「シコって勝っても意味がない」くらいに思ってたけど、
全部バコって決めれるほどの技術もなかったようだ。
学年が上がってテニスができる時間も残り少なくなってきて、
焦りというか何というか、結果を出したくなってきたというのもある。
勝ちにこだわるというか。
そしたらうれしいことに、ショットでは勝てないワンとFじ子に勝てた。

そんなときTもくんがM輪、Y村さんを破った。
驚いた。
たとえすごいショット決めたのでなくても、
なりふり構わず拾ってつないだ結果だとしても、
強いと認識しているM輪とY村さんを破った?
Tもくんに対するリスペクトが生まれたのを感じた。

たとえ拾ってつなぐだけで、豪快で華麗なショットを打たないとしても、
Tもくんは強い、強い、強い。
もう「ミスって焦ってそんなバカな!」はあり得ない。
圧倒的な攻撃力で1時間で勝って見返してやる必要もない。
Tもくんは強い、強い、強い。
カッコなんか気にしてたら負ける。
ファイナルインで3時間かかってもいい、なりふり構わずつないでやる!

そしてつないだ。
つないでDすけのしょうもないミスが減ってストロークで互角に持ち込めば、
サーブとスマッシュの差で十分勝機はある。
1stは6-2であっさり取れた。終盤Tもくんは完全に戦意を喪失していた。

いつもそうなのだが1st取ったあとの2ndがなかなかうまく行かない。
メンタルの問題もあったとは思うけど、
Tもくんが戦術を変えてきたってのもでかいんだろう。
1stよりも拾ってつなぐことに徹せられた気がする。
シコリになるとTもくんに一日の長がった。3-6で取られた。

final。気分転換して望んだはずがあれよあれよと0-4。
いかん、これじゃあまたJに笑われる、Tくぽんに見下される・・・
いやいやそんなことはどうでもいいことではないか。
今大事なのは目の前にいるTもくんだ。
オレはTもくんをリスペクトしている。
そのTもくんとの試合に比べれば他人の評価などどうということはない。
試合に集中した。

1球1球に集中するよう努めた。
いいショットが打てて興奮したとき、連続で取られて動揺したとき、
そんなときはタオルに浸したラベンダーのにおいをかいで、
有効成分・酢酸リナリルで副交感神経優位にして落ち着いてゲームに臨んだ。

冷静に考えることができた。
確かに「試合が長くなってもいいからとことんつないでみる」と誓ったものの、
オレのシコリ力よりTもくんのシコリ力の方が上だ。
このままでは○○と(言葉が出てこない)負ける。
何とかしないと・・・

そうだ!前に出てみるのはどうだろう?
バコらないと前に出ないは別の話だ。
バコってアプローチミスってたら前と一緒だけど、
エース取れなくていいからそこそこのを打って前に出るのは有効なのではないか。

適当にバックに振って前に出て、空いているフォア側へボレー。
完璧な作戦だった。
確実に有利な展開に持っていけた。
ただ残念なのはボレーでミスが目立ったこと。
もっとボレーを決めれていれば、もっと有利に進めれたに違いない。
だがこればかりは技術的な問題なので今後の練習あるのみだ。

いつの間にか追いついて逆転して5-4になっていた。
このころからTもくんが壊れ出した。
ミスるとラケットを投げる。そして怒鳴りながら蹴飛ばす。
ポイント取っても投げる怒鳴る蹴る。
格下と思ってるオレに負けそうだから焦ってるのかな。
オレもTもくんには勝って当たり前と思って試合してたときはそうだったもんな。
それにしてもこんなことするやつは10位にいる資格ないな。
こんなやつが10位にいてはランキングの権威が落ちてしまうな。
かといってオレが10位ってのも説得力ないか(笑)
おっといけないいけない、ランキングなんてのはどうでもいいことだった。
今大事なのは目の前のTもくんとの試合だ。
今は錯乱してるけど、油断したら足下をすくわれる。Tもくんは強いのだ。
試合に集中した。

しかし締めれなかった。
リターンゲームはあっさり4球で終わった。
勝ちを意識して縮こまってたのもあるし、
言い訳になるけど錯乱したTもくんに動揺したのもある。
それでも次はきっちりキープして6-5、再びあと1ゲームだ。
ここで気を抜いてはいけない。
何のために今日がんばってきたんだ。
ここで負けたら今日の全てが無駄になる。
意地でも勝たねばならぬ。
もうさっきのようにはしない。1ゲームに集中だ!

でもやっぱり締めれなかった。
タイブレ。
やっぱり縮こまってたのかな、ネットとか連発で0-4。
何とか踏ん張って4-4、そして5-4!
あと2つ!ここでがんばらんでどうする!

それでもやっぱりダメだった。
追いつかれて、逆転されて、最後は6-8で負けてしまった。
タイブレは難しい。普通のゲーム以上にミス1つで致命的だ。
とにかく負けてしまった。

錯乱していたTもくんは大喜びしていた。
錯乱してもダブルフォールトはなかったし、
無理にバコってミス、というのもなく、
ひたすら拾ってつなぐに徹せれていたのはさすがというより他ない。
握手するTもくんの手は震えていた。
オレはなぜか落ち着いていた。

コートを出たら手持ちぶさただったので「わー」と叫んでみた。
自然に「ははっ」と笑ってしまった。
また負けちゃったなー5連敗かー
コートの反対側へブラブラ歩いていった。
突然無性に悔しさが込み上げてきた。
涙が止まらんかった。
うっぷして声を上げて泣いた。

試合に負けて(勝っても)泣いたのは初めてだった。
それだけ今日は全力でがんばっていたんだなと思った。
全力でがんばっていながら、つなぐだけのフォアに決めれないボレーか、
オレのテニスなんてそんなものなんだな、まだまだ練習しなければならんな。
大きなチャンスだったのに、締めるチャンスはあったのに勝てなかったな。
錯乱してもミスはしなかったTもくんはやっぱり強いのだな。
これでまたみんなにはバカにされるな。
応援してくれてた人に勝ったって報告したかったな。
でもいいやまだまだこれからがんばればいいではないか。
それにしても負けちゃったんだな。悔しいな悔し過ぎるな・・・

アドバイス交換のあと、
Tもくん「オレの方がメンタル弱かったな。
     気休めじゃないけど上手くなったと思うよ」
ようやくそれなりの評価をしてれたようでうれしかったが負けは負け。
Tもくんは3戦全勝でリーグ戦1抜け決定。
でもDすけにもM輪、Y村さんとの試合が待っている。
今回Tもくんにちょっとほめられたからって慢心してると確実に負ける。
もう一度一から出直し。がんばるぞ。

それでは最後に。

■K野撮影今日のTもくん153■

「勝ちは勝ちだもんねー」